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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
密談?
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「おい鬱夜!昨日どれだけ電話したと思ってんだよ!お前からメールきて内容みてみたらビックリして…。てか電話出ねえから心配したぞ。」
次の日、部活で学校に来た鬱夜は待っ先に紅咲によって怒られた。紅咲が昨日の高本智代梨からきたメールの事を言っているのはすぐに分かったが、声がでかすぎる。
「え〜なになに?高城、紅咲に告白メールでも送ったのか?」
なんて、周りから言われる始末。
「ちょ、こっちこい鬱夜!」
周りから楽しんでこいよ。と茶化されているが気にせず、鬱夜は紅咲に手を引かれ人気のないところへ連れて行かれた。
「おい、紅咲。ここら辺で…「電話。」」
「え?」
「電話出なかっただろ?大丈夫だったのか?昨日の晩。」
「ごめん。メール送ってすぐ連が来て、そのまま寝てました。」
紅咲は軽くため息をつき安心した。
「あいつ、どっからメアド手に入れたんだろな。鬱夜はどう思ってるわけ?」
赤い髪の毛をかき上げながら紅咲は聞いてきた。
「……正直、怖い。…付き合う気もない。」
目線を下げ気味に鬱夜は渋々答えた。これからどうしたらいいのかわからない。だから、本当紅咲の存在はありがたい。
「相手を精神的にも肉体的にも思いっきり傷つけてもいいのなら、お前の弟に言えば、その日のうちに解決するだろうな。」
「まて、それは…「でも、いやなんだろ?」」
「相手を傷つけたくないんだろ?」
静かに頷く鬱夜はもう、顔が上がらない。自分一人では何も出来ないから…申し訳ない。
「そんなら、鬱夜には悪いけどしばらく我慢してな。もしかしたら長期戦になるかもしれんからなあ〜。こっちでまあ、高本さん…だっけ?その子の事を調べてみるわ。…連には言うなよ?」
最後に圧力をかけられ深く頷くことしか出来なかった。連に言ったらそれこそ紅咲の考えていることが台無しになってしまう。そう思うと、連に悟られないか心配になる。
「紅咲、俺はどうしたらいいんだ?」
「ん?まあ、今まで通りにしていてくれ。何か高本さんから接触があったらすぐ伝えてくれるだけでいいから。」
わかった。と答えると二人でさっさと部活へと戻る。
久しぶりの部活だったが、何故か気がのらない。まだ夏の暑さは消えず汗をかいているが、その汗が冷たく感じるほどに気が重いような気がする……。
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