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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
電話では…
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「びっくり。まさかこんなに早く鬱夜が連に惚れてるとは思わなかったよ〜。」
紅咲はいやなニヤつき方をしている。
「あ!そうだそうだ!紅咲さん。ジュースの奢り忘れてないっすよね?」
「あ…。今日財布なくてさあ〜。」
「奢り?」
「大丈夫っすよ俺が紅咲さんの持ってるんで〜。」
いつの間にやらヒラヒラと紅咲の長財布を出していた連は勝ち誇ったような顔をする。
「何故奢り?」
何に対しての奢りなのか理解出来ずに鬱夜は質問する。
「あー。廊下歩いてる時に彼女に電話してくるっつって離れたじゃん。」
「ん。」
「あれ、実は連に対しての電話だったんだよね〜。今から行くからっていう。」
「…で?どういう会話してそうなったんだよ。」
「俺が話すよ紅咲さん。」
満面な笑みの連はより一層鬱夜に近づき話し出した。
『あ、連?今から学校出るけど、どんな感じ?』
『思ってたより人数多い。』
『まあねえ。そこらへんは調べてないからわかんねえや』
『兄さんが危ないからって言うから、しゃーなし喧嘩してっけど、どういう状況だよ。』
『まあまあ、日頃のストレス発散だとおもってさ。』
『後で殴りとばす。』
『うえ!?痛いのやだなあ〜。』
『知んねえし。てか、マジ覚悟しとけ、こんのトマト頭。』
『トマト!?赤く染めてるだけでトマト!?』
『うっせーなトマト。』
『トマトはひどいって!』
『トマトトマトトマトトマト』
『トマト嫌いじゃないけど。』
『説明するまで言い続けますから。』
『だあ!もう!説明はあとでするから』
『あと、俺の言うこと一つ聞いて下さいね。』
『うん』
『そんで、こっちは片付けたから。』
『うん。』
『……やっぱり兄さんに聞いたほうが早いかな〜?』
『いや、それはやめたげて。はあ、わかったわかった、なんでもするから。』
『じゃあ、ジュース10本奢りで!』
『うぇ、マジかよ。…ハイハイ。そんじゃあね。』
という会話をしていたらしい。
「ジュース10本はきついって連。少し減らしてやれって。今回は紅咲のおかげなんだからさ」
「うつやあ〜。マジ神だわ。」
「兄さん5本、俺5本のつもりだった。」
「紅咲10本奢れ。」
「変わり身早くないっすか!?」
そして嘆きながらもちゃんと150円のジュースを10本買った紅咲はすごいとおもう。
「1500円が消えた。一気に消えた。」
しばらく、泣いていたのは知らんふり…。
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