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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
兄さん、あのさ……。
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「そっか、なら良かった…。兄さん、あのさ……。」
「ん?」
「俺は今までずっと兄さんを見てきた。それこそ施設にいた時から…。ずっと、ずっとさ……。」
「うん。」
連がベッドの中で俺を抱えるようにし喋り出した。
「だから、それはこれからも変わらない。ずっとこの先兄さんだけを好きになる。ずっと一緒にいたい。」
「…俺もだよ。」
「兄さんを誰にも取られたくない。」
「うん。」
「兄さんを誰にも見られたくない。」
「う、うん?」
「でも、兄さんをみんなに自慢したい。」
「お、おう。」
「それぐらい…いや、それ以上に好きなんだよ、兄さんを。」
どういう表現方法だよ。思わずほおが緩んだ。
「俺も、連は誰にも取られたくない。」
連の腕の力が強まり、近かった距離が余計近くなる。
ただの兄とただの弟。連は昔俺についてきてばかりいた。でも、今は俺の隣にヤンキーになった弟がいる。時間が過ぎるのは早いな…。
ヤンキー?
「連、一つ聞いていいか?」
「なに?」
「お前ってヤンキーなんだろうけど、本当にヤンキーなのか?」
「…なに、その質問。」
まあ、普通はそうなるだろな。
「いや、俺ってヤンキーのイメージがもっと、こう…喧嘩したり、言葉遣いが荒くなるイメージだったから、なんか連は違うなあと…。」
「ははは!どういう基準だよそれ!あ〜マジ笑える。」
「…るせえな。」
「ははは、ごめんごめん。俺の場合兄さんの前だから言葉遣いは荒くしてないよ。喧嘩だってする。」
不思議
「まあ、あまり見せたくないけど、ほら、手。」
「手?」
「人殴って固くなってるだろ?ここんとこ。」
「あ、ほんとだ。知らなかった。」
いつもだいたい一緒に寝たりするのに、今まで気がつかなかった。
なんか俺、連について知らなさすぎるかもしれない。
「まあ、今日はもう寝よう兄さん。疲れたでしょ?」
「ん?あ、ああ。そうだな、寝ようか。」
「うん、おやすみ。」
「おやすみ。」
目をつぶりながら、もっと連を知りたいと考えた。でも、どうやって知っていけば良いのだろうか?
ってか、こうやって考えるのは良くない癖か。紅咲にもハゲるって言われたしな。
今日は本当に寝よう。心地よい疲れだ。
おやすみ。
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