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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
夢1
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連side
昔の夢を見た。
いつの頃だろうか、まだ俺が全てに関して弱くてずっと兄さんの後を追いかけていた頃の夢…。
孤児院ではみんな賑やかで、楽しそうに笑ってる子供達ばかりだった。
でも、俺はずっと他の奴とは馴染もうとしなかった。
だって兄さんがいるから…。
「ねえねえ、鬱夜くん。一緒に遊ぼ。」
誰だよお前。兄さんに近づくな。
「いやいいよ、連と遊んであげて。」
兄さん、俺は…僕は、お兄ちゃんと遊びたい。
「でも…。」
僕はお兄ちゃん以外いらない。ずっとずっとお兄ちゃんは僕のだ。
「連、遊んできたら?」
「…やだ。」
「連?」
「お兄ちゃんと一緒にいるもん!」
「わたしだって鬱夜くんと遊びたい!」
お前誰だよ。もう、どっか行けよ。
「…ごめん。今日はやめとくよ。」
なんで、お兄ちゃんが謝るの?
悪いのはあいつだよ。僕たちに話しかけてきた、あいつだよ。
あいつさえいなかったら。
お兄ちゃんは謝らなくて良かったのに!
あいつさえ、あいつさえ!
「じゃあ、また明日遊んでくれる?鬱夜くん。」
「どうだろ、明日になってみないとわからないね。」
「じゃあ、また明日聞くね!」
「あぁ、ほらあっちでみんな待ってるよ、行ってあげなよ。」
「うん!」
これ以上お兄ちゃんに近寄るな。
「連、部屋の中入ろう。ボールとか飛んできそう。」
「うん。」
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