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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
夢2
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「…眠い。」
「お兄ちゃん?」
「あぁごめん。」
昨日あまり眠れなかったのかな?
「心配いらないよ連。ただ寝不足なだけだから。ね?」
「うん。お兄ちゃん、今からお昼寝しよう。」
「いいの?」
「うん。」
だってお兄ちゃん、本当に眠そうだし、一緒に居られるなら別にいい。
小さい俺と小さい兄さんは、同じベッドで寝だした。2人向かい合い兄さんが俺を抱きしめるようにして…。
いつからだろう、逆に俺が兄さんを抱きしめるようにして寝だしたのは。
本当、怖かった。無力な俺はずっと兄さんの後ろにいないと、どっかにいってしまうのではないかと考えていたから。
いやだ、行かないで…。
行かないで……。
何処にも行かないで!
「お兄ちゃ…っ!……ん?」
「…!?」
俺、夢から覚めたのか。
「ビックリした。しかも、”お兄ちゃん”って…どした?」
兄さんが首を傾けながら聞いてきた。
「ん?昔の夢見てた…手、まだ握っててくれてたんだ。」
「お前が握っとけって言ったんだろ。落ち着いたらもう少し寝とけ。」
「……ん。」
「イイ子。」
寝ている間、ずっと手を握っててくれていたことに嬉しさを感じていたら、兄さんに頭を撫でられた。
俺の方がでかくなったのに、昔からこの手のぬくもりは変わらない。まるで緩やかな暖流が優しく肌を包み込むように、優しく優しく。撫でてくれる。
〜優しい海辺で眠る〜
眠い、今は物凄く眠い。
おやすみ
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