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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
4月
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「…寒い。」
「…寒いね、兄さん。」
この前までは12月だったのに今はもう、4月。桜が綺麗に咲いている時期になっていた。
この頃にはもう、連は受験を終え、いつの間にやら無事合格発表があり、見事俺の通っている高校に合格した。しかも主席で…。
今日は1年と2.3年の対面式。
今年の入学生には連を含め3人の首席合格者がいる。毎年新入生代表の言葉は首席の生徒が言うことになっているから、めんどくさいことになっている。……まあ、俺には関係のないことだけど。
「兄さんって3年代表でなんか喋るの?」
「いや、喋らない。」
「…そっか。」
「……。」
今日は全然会話が続かない。どうしてだろうか。
「……。」
「……。」
心当たりがない。
「兄さんって生徒会続けるの?」
「続ける。」
「ふ〜ん。」
何だろう、何かおかしい。
「兄さん何の生徒会だっけ。」
「…文化。」
「出来るの?軽音入って生徒会やってさ。…忙し過ぎてヤバそう。」
「確かに忙しいけど、出来なくもない。…からやってる。」
「ふ〜ん。」
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