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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
対面式2
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連side
兄さんが舞台へと上がっていく。
一段一段、ゆっくりと……。
あぁ、なんて愛おしいんだろう。
ただ歩いてるだけなのに、どうしてこんなにも愛おしく感じるんだろう。
兄さんが階段を登るだけでも、周りから声が上がった。
それは決して、けなしているものではなく、正反対の意味で…。兄さんは俺だけのものなのにね。
耳障りだなあ……。
「新入生の皆さん、入学おめでとうございます。」
兄さんが話し出した。
「高校受験と言う、大きな壁を乗り越えてこの学校に入学しているのは、とても凄いことだと思います。心から楽しい生活を送ってください。」
兄さんの声。
「もちろん、この中にもこの高校が第一希望ではなかった人もいるかもしれません。」
兄さんの息遣い。
「でも、この高校でも精一杯楽しんで生活できることを、約束します。……生徒会代表、文化委員長、高城鬱夜。」
あぁ、なんでこの人は……。
兄さん、愛してる。
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