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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
何者なんだよ
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声をかけても反応がない。
「おい!」
声を張り上げたら紅咲さんに肩を持たれたが、怒りは収まらない。
紅咲さんは足音を立てずにそいつに近づいて行く。
そいつのいる角でヒョイっと顔を出すと足が見えた。
というより紅咲さんの顔めがけて伸びてきた足が見えた。
「蹴るなんてヒドイ!」
紅咲さんがおふざけを言ったのを合図に、俺は走りそいつを蹴り倒す。
「なるほどな、顔見られたくないってか?」
そいつはブレザーの下にパーカーを着、フードを深くかぶってマスクをしていた。
襟元を掴んでやると「ひっ!」と情けない声を出したが、構わずみぞうちを殴る。
「おいおい、それくらいにしとけよ?」
紅咲さんに止められ舌打ちをする。
「今日一日使わない教室とかないっすかね?」
「ん〜ないんじゃね?」
思わず紅咲さんにも蹴りを入れたが綺麗に避けられた。
「おま、当たったらどうすんだよ!いてぇぞ絶対!」
「大丈夫、紅咲さんなら死なないっす。」
まぁ、とりあえず取り巻きに連絡して、人払いをしつつ屋上に縛りつけた。
先生には紅咲さん経由で話すらしい。
今思うと先生にも繋がってる紅咲さんは何者なんだよ……。
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