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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
連side 紅咲side
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「兄さん!」
兄さんの教室には誰もいなかった。
カバンでさえ机になかった。
取り巻きの姿も見えない。
「クソ」
何処だ、何処に行った?
連れて行かれたのか?
兄さん、兄さん、兄さん、兄さん!
でも、こんな時に奇跡は起こらなかった。
「「あっれ〜?連じゃん!」」
兄さんじゃなくて双子だったから。
****
紅咲side
「連行っちゃったよ。ホント鬱夜のことになると心狭いからなぁ。」
「クフフフ」
いやぁ、この子どうするんだよ。まぁ、ほったらかしても害は無いだろうけど。
「ね、ところでなんで教えてくれたのかな?」
「なんのことですか?」
隠すつもりかな?
「鬱夜が危ない的なこと。」
フードを被っている渡辺くんは長い話を喋っている間、少し目に躊躇い感が出ていた。
「別に、何となくですよ。」
「あそ、まぁ良いや。何処にいるの?鬱夜は」
それを聞くと渡辺くんは睨んでくる。手足縛っているから喧嘩弱い俺でも怖くは無いけど、なんか弱いものいじめしてる感ハンパ無い。
「それを答える義務無いですよ。」
「ことが終わったら鬱夜に会わせてあげる。」
「保証は?」
「ない。けど約束する。」
「………です。」
「ありがとう、渡辺くん。」
渡辺くんの紐を解いてやり俺も走る。
頼むから鬱夜と連、余計なことするなよ!
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