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「ぅゔっ…!」
本宮くんが、僕の中に侵入してきた。
かなり丁寧に解してもらってはいたが、本宮くんのモノは指とは比べ物にならないくらいにとても大きくて太い。
まだ先端すらも飲み込めていないのに、メリメリと身体が裂けるような痛みが走る。
熱い、苦しい、キツい、痛い。
呼吸も上手く出来ず、身体はガチガチに力が入る。
お腹は、違和感で気持ち悪い。
もう無理だと思った瞬間、頬に暖かいものが触れた。
本宮くんの、大きな手のひらが。
労るように、慈しむように触れるその手に、ギュッとキツく瞑っていた瞼をゆっくりと開く。
そこには、何かを必死に堪えるような、苦しそうな、切なそうな本宮くんの顔があった。
きっと、中途半端な体勢を強いられて、彼もキツいのだろう。
けれど、本宮くんの口から放たれた言葉は、僕への慈愛に満ちたもので。
「将吾さん、痛くしてごめんね。
楽になるまで動かないから、もう少し我慢できます?
ゆっくり、息してください。
力、抜きましょうね」
そう言って、滲む涙を優しく拭われる。
その仕草が、すごく嬉しくて。
ああ僕って幸せだなって、彼を受け入れたいって。
本宮くんとひとつになりたいって、心から思えて。
噛み締めていた口をそっとなぞる彼の動きに合わせて、少しずつ緩やかに呼吸をする。
そうしたら、不思議と身体の力がすぅっと抜けた。
体内に侵入する異物を押し返していた下腹も、先程よりも幾分か楽になる。
違和感も圧迫感も相変わらず大きいけれど、それでも不快感は然程感じない。
僕が脱力したのを、敏感に読み取ったのだろう。
僕の呼吸に合わせて、本宮くんがゆっくりと腰を進める。
「ふぅっ……ぅっ…!」
ぐぷっと本宮くんの先端が僕の中に納まる。
すがり付くように手を伸ばすと、本宮くんが僕の手をしっかりと繋いでくれる。
絡まる指が、身体だけでなく心までも繋いでいるようで。
「将吾さん、ありがと。
もう少し大丈夫そうですね」
「ん」
じっと僕の様子を見ながら、慎重に行為を進めてくれる、優しい本宮くん。
そんな彼に少しでも応えたくて、短く頷く。
見上げた彼の額から、ポタリと汗が滴る。
少しずつ、僕の体内を占める彼の割合が増える。
先端を飲み込んだからか、本宮くんが僕を気遣ってくれているからか、その先は思ったよりも痛みはなかった。
勿論、本宮くんのはかなり大きいから、下腹部の違和感と圧迫感は半端ではないが、それでも繋がれることへの悦びが勝る。
ジンジンと疼く後孔は、確実に痛みだけではないものを僕に与える。
本宮くんの手が僕の胸元や腰を滑るたび、全身がどろどろに溶けていく。
「将吾さん、目開けて?
全部、入ってますよ」
甘い声音に、いつの間にかギュッと閉じていた目をうっすら開くと、目の前には愛しい人の顔。
「全部?」
荒い息の合間に問い返すと、その顔は幸福とも妖艶とも悦楽とも取れる笑みをはらむ。
「うん、全部」
「嬉しい」
自然と、言葉が漏れる。
本宮くんと出会えて。
本宮くんに恋をして。
本宮くんに愛されて。
本宮くんと繋がれて。
つらい思いもしたし、涙も流したけれど、それら全てが、今に繋がっているから。
「俺も、嬉しいです」
そんな言葉に、本宮くんもきっと同じことを思ってくれていると思うのは、さすがに図に乗りすぎだろうか。
けれど、今くらいは、心の中でくらいは、調子に乗ってもいいかな。
彼に少しでも触れていたくて手を伸ばした。
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