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プロローグ
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ここはどこだろう…
昨晩父親に殴られ、記憶を失った
そこまでは覚えている
(…俺は売られたのか…)
黒い部屋の中、多くの檻がある…
その中の一つに俺も入っているんだろう。
見渡す限り俺と同い年ぐらいの
男の子だけが檻に入っている。
手には手錠。足にもそれがつけられていて
首には色それぞれの首輪。
服は…薄汚れした大きいTシャツ一枚。
16歳の俺には流石にこの状況を判断できる。
「まぁしょうがないか」
そう言って山上蓮夜はも一度眠りについた
俺の家は決して貧乏ではなかった。
毎年旅行にも行っていた。毎年お年玉も貰った。
学校も普通に通っていた。虐待もなかった。
…なのになぜだろうか。
『蓮夜…ちょっとこい』
父親が勉強中の部屋に入ってきて言った。
同室の双子の弟…悠夜もびっくりして
『どうしたの?お父さん』
とうろたえていた。
部屋に入ってくることなんてほとんどない。
それに話しなんかご飯を食べる時にする以外
ほとんどなかった。
しかも…
(俺だけが呼ばれた…?)
異例の出来事だった。
いつもふたりまとめて
「れんゆー」
と呼ばれていたから。
父は一度悠夜に目をやると
『いいから私の部屋にきなさい』
とうって部屋を出た。
(どうしたら…)
椅子を立ちあがろうとしたとき
悠夜が俺の元に駆け寄ってきた。
『なんか様子変だった。来おつけて?』
そう言って俺の手を握締めた。
わかってた。おかしいって。
なんかあるだろうとおもった。
…けどまさかこんなことになるとわね。
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