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星が綺麗ですね
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今は深夜に蛍とコンビニにいった帰りだ
蛍は大学に入って、上京した。今は二人で暮らしている
暗くて顔はよく見えないが、蛍の機嫌が悪い
「蛍?なんかあったのか?」
「黒尾さんって、好きな人、いるんですよね」
「いきなりどーした…」
「いるんですよね……」
「いるけど、それがどうした…」
ピタッ
街灯の下で蛍が立ち止まった
「__ ...ですね (ぼそっ) 」
「何て言ったんだ?」
「星が……綺麗ですね、黒尾さん」
蛍の顔を見ると、悲しそうな、泣きそうな、苦しそうな顔をしていた
「なんで…今、それ」
「木兎さんや赤葦さん、孤爪さんからも、聞いたんです。黒尾さんに、好きな人がいるって……もうすぐ、その恋が叶いそうだって!そしたら僕は、あなたを……諦めるしか、ないじゃないですか!!」
“星が綺麗ですね”意味は、〈貴方は私の想いを知らないでしょうね〉
「蛍……そんな顔…すんなよ」
「僕、今どんな顔……してますか?」
「苦しそうで、泣きそうな顔…………」
蛍の目に、涙が溜まってくる
「…だめ、ですね……笑顔で応援、しようと思ったのに……」
ボロボロッ
蛍の瞳からは、涙が溢れ始めた
「俺、自惚れてもいいか」
「どういう…………」
俺は思いっきり蛍に抱きついた
「黒尾、さん?」
そして蛍の顔を見てこういった
「蛍……月が綺麗ですね」
end
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