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14 入社一年目12月。
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『……ということで、君たち一年目には頑張っていただきたい。以上。』
最後のお偉い方の挨拶も終わり、解散となった。
本社での研修が終わり、近くのホテルで懇親会が開かれる。
俺と小宮さんはこのホテルに部屋を取ってあるので、先に荷物を置きに部屋に寄る。
『山崎、18時にロビー集合。で、いい?』
『はい!!』
『じゃぁ、お疲れ。』
そう言って小宮さんは部屋に戻ってしまった。
同じ部屋…なわけはなく、少し期待していた自分が恥ずかしい。
壁一枚を隔てた向こうに小宮さんがいるのか…と少しドキドキする。
俺、本当女子だ…
今は、17時半。
18時にロビーと言われたので少し荷物を整理することにした。
俺本当子供だな…と自分が持ってきた荷物を見ながら思う。
お菓子にゲーム、トランプって…
いや、泊まりと言えばトランプだよな?
自分で勝手に納得してカバンに戻す。
携帯を見るとメールが届いていた。
『天野さん?』
受信BOXには天野さんの名前。
なんだろう?と思いながらメールを開く。
《デートは楽しんでますか?俺、ナイスパスだっただろ?頑張ってシュート決めろよ!!》
なぜにサッカー用語?
そう思いながらもう一度読み返す。
デートって…
じゃなくて、その後だ!!
ナイスパスだっただろ?って…どういう…
あっ!!もしかして!!
俺は慌てて天野さんに返信メールを打つ。
《ナイスパスって、もしかして天野さんわざとですか!?》
するとすぐに返事が来た。
《正解!!今日予定なんてなんもねぇよ。》
やられた…
いや、やってくれた?
これはありがとうというべきか??
《ありがとうございます。》
こんな返事変かな?
《お!!やる気満々?頑張れよ!!報告待ってる!!》
やる気満々って…
そんなつもりはないけれど、いや、あるのか?
とにかくこの旅行(研修)で小宮さんと仲良くなれるように頑張ろうと心に誓ったのだった。
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