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56 入社三年目4月。
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俺も3年目となりました。
今年も人事異動はなくて、また小宮さんと一緒に仕事ができる。と、喜びを隠せない。
チラリと小宮さんを見ると、小宮さんもこちらを見ていたりして…
アイコンタクトで笑い合う。
絶賛社内恋愛実施中です!!!(笑)
『おい。』
『あっ…はい!!って、天野さんか。』
『天野さんかって失礼だな。』
『いや…そういうつもりではなくて…』
『報告されてない。』
『えっ?』
『ちょっと。』
『痛い痛い。』
グイグイ引っ張られながら休憩所に連れて行かれた。
『で、なんで?どうやってそうなった?』
『あれ?なんで知って…』
『お前ら見てたらわかるわ。』
『えっ!?』
あまりの驚きに俺は固まってしまった。
天野さんが言うには、
「俺は意識してお前ら2人を見ていたからわかっただけだ」
とのことだったので、他の人にはバレてないか…と少し安堵する。
俺は3月にあった出来事を全て話した。
『山崎。』
『は、はい…』
『よかったじゃん。』
そう言いながら頭をわしゃわしゃされた。
本当に天野さんには感謝している。
こんな俺のことを軽蔑するわけでもなく、応援してくれたのだから。
『しかし、小宮さんもそっちだったか…なんか残念。』
『…』
俺は何も言えない。
小宮さんは最初から″そっち″だったのか?
俺の場合は…小宮さんからそうなったわけで…
ということは、今までにも彼氏がいたことがあるのかな?
そんなことまで気になってくる。
『まぁ、本当よかったじゃん。またいつでも相談乗るから、言えよ!!』
『ありがとうございます!!』
俺は嬉しくて目一杯頭を下げた。
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