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fourth day.
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目が覚めると、神殿も何もなくなっていて、いるのは裸の男二人
幸い、まだ装備は消えていなかった
…てか、あれで意識途絶えたってことは、俺、ユキヤを全然楽しませてない!
今日こそはできればいいけど…
…昨日、すごく気持ちよかった
恥ずかしいけど…尻擦られて…感じてた…
なんで…あんなに気持ちよかったんだろう
いや、今そんなこと考えてる暇はない
装備を身に付けて、眠っているユキヤにも服を着せて…
そういえば、ユキヤは大丈夫だろうか
「ユキヤ、ユキヤ」
「ん…」
開いた透明な瞳が俺の方を写す
「…あんた…誰だ?」
その瞬間、俺は凍りついた
ユキヤは俺を忘れてしまった…?
あんなに、あんなに俺を見て笑ってくれていたのに
視力も奪われ…記憶も奪われた…?
「…ユキヤ」
「ここはどこだ?」
…そうだ
悲観してる暇はないんだ
もっと逃げなきゃ
これ以上を壊れていく彼を見たくはない
俺は彼の手を握った
「…あんたは?」
「俺はスグルだ。覚えてないかもしれないけど、一緒に旅してた」
「旅…?俺、目が見えないんだが」
「俺が守ってた。そしてこれからも守る。…一緒に来い」
困惑する彼を立たせ、歩き出す
記憶がないって…すごく不安だろう
だから、支えてやりたい
俺にできることなんてたかがしれてるけど、今まで通り、一緒に旅をしていれば、彼も落ち着くだろう
巨大な山を少しずつ越えて、ようやく、魔物が出ると言う設定の神殿へやって来た
でも…これから戦いは苛烈になる
彼を守りながら戦えるか?
…いや、戦う
だって、こいつがいなきゃ、意味がないんだから
「もう少しだけ頑張ってくれるか、ユキヤ」
「ああ。あんたのおかげで俺は怪我もしてないし、大丈夫だ。…ありがとな」
…あまりそういう笑顔はしないでほしいものだ
期待してしまうじゃないか…
いや、勝手に期待してる俺も俺か
今のユキヤは分かってない
俺の思いも、すべて
ちゃんと、終わったら伝えないと
魔物と戦って、ユキヤを守って、その先に何があるのかはわからないけれど、俺は走り出した
「…行くぞ!」
今のレベルでは難しすぎる敵たち
ちゃんとプレイしてた人が鍛えてくれてたから、魔法とかでギリギリ勝てるレベル
その敵たちが、無数にいるダンジョン
俺はたどり着けるのか…?
…たどり着けないとダメだ
俺はもうなにも失いたくない
ユキヤを守って、魔物倒して
体力がどんどんなくなって…
ボスにたどり着く前に
俺の意識は途絶えた
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