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呼べない 黒子
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僕は逃げた。月埜君を見捨てた。
助けようとした。でも出来なかった。
自分の中に、庇ったら次は自分がいじめられるんじゃないかと言う思いがあった。
だから助けれなかった。
月埜君は今入院している。そして僕達も月埜君がいる病室にいる。
赤司君は自分がやってしまった過ちをを悔やんでる。
黄瀬くんはずっと、ごめんなさい。と謝り続けてる。
青峰君は下唇を噛み締めて泣いていた。
緑間君は月埜君の寝顔を見ながら泣きながら謝っている。
紫原君はさっきからずっと、月ちん…と呟いている。
僕は何も出来ない。月埜君と呼べない。呼んではいけない気がして。
だから、皆より一歩下がった所で月埜君を見ている。
桃井さんは大号泣している。
最初から月埜君を信じていたらこんな結末は免れていたのだろう。
月埜君を助ければ…
もう月埜君は…
バスケが出来ない。
出来なくしたのは…
僕らだ。
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