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願い 月埜
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本当は意識はあった。
屋上で倒れた時は意識は無かったが。
病院に着いて治療が終わった時には目を覚ましていた。
医者が僕の体の事を全部話してくれた。
医者から告げられた言葉はー…
バスケは出来ない。と…
泣きたいのに叫びたいのに…
泣けない。叫べない。
何だろうね?
暫く医者と話して医者が出ていった。
一人になった途端ドッと疲れが出た。
もうバスケに対する気持ちは無い。
どうでもいい。勝利?敗北?勝つことが全て?
ほんっと、どうでもいい。
病室の外から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
キセキだ。
会いたくもない。来るな。
僕は寝たフリをした。
ガラッ…
入ってきた…
何?寝ている間に殺そうと?殺せばいい。こんな世界にいたくない。
赤「…月埜…?」何で名前を呼ぶんだよ。何で声が震えているんだよ。
赤「…すまなかった。月埜、目を覚ましてくれないか…?」
誰が覚ますか。名前を呼ぶな…
キセキは全員寝ているフリをしている僕に謝ってきた。
桃井さんは大号泣しているのか、何を言っているのか全然分からない。
緑「…月埜はもうバスケが出来ないと医者が言っていた…」
緑間君、言わなくていいことを何で言うの?
ねぇ、早く帰ってよ。
お願いだから…
僕の前に現れないで?
僕はキセキが帰った後、医者に一定の人達以外は病室に入れないでとお願いをした。
医者は僕の願いを叶えてくれた。
明日からキセキに会わなくて済む。
さよなら。
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