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触れられない 虹村
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夕方になり俺は部活から帰る途中、月埜が入院している病院の前を通った。
まだ、面会謝絶の立て札が立っているのかな?
気になり俺は月埜がいる病室に向かおうとしたら見覚えのある後ろ姿が見えた。
もしかしてー……
虹「…月埜…?」
その人はゆっくりと振り向いた。
月埜だ。
久し振りに月埜の顔を見た。
月埜は驚いてる顔をしてる。月埜の顔、声、姿を見た瞬間目から涙が出た。
抑えようとしても出てくる。
俺は一歩一歩地面を踏みしめながら月埜の近くまで来た。
そして頬を撫でた。
月埜はビクッと肩を揺らした。
何で俺は月埜を信じなかったんだろう。俺は大馬鹿野郎だ。
珀「…たいのは…ですよ…」
虹「…え…?」
月埜は何か呟いている。
珀「…っ!泣きたいのはこっちですよ!!!!!!」
月埜は叫んだ。俺はビックリした。
珀「誰一人僕を信じてくれなかった!!!バスケ部からは強制退部させられて、クラスの皆から殴られたり罵声を浴びせられた!!!!!!全校生徒の敵にされた!!そして真実が分かったから謝ろうと?ふざけるな!!!!!!!!!もう嫌なんだよ!!!嫌いなんだよ!!バスケもキセキもクラスの皆も全員嫌いだ!!!」
嫌い。この言葉はを聞いた途端頭を思いっきり殴られた感じがした。
俺はもう月埜に触れられない。
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