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necklace 虹村
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月埜と一緒に買ったネックレス。
あの事件以来俺は、ネックレスを机の引き出しに入れている。
月埜が俺らを裏切ったー…
とずっと思っていた。
でも、違った。
俺らが月埜を裏切った。
俺はなんてことしたんだろう。
あの時信じてれば今とは違う運命を辿っていたんだろうか。
バスケ部の奴らも、月埜がいたクラスの奴らも、キセキも、桃井も、黒子も、俺も…
皆、やつれてるし自分を責めてる。
月埜に会いたいー…
自分勝手だけど、会いたい。
虹「……ぁ、そうだ…」
俺はベットから重い体を起こして、机の引き出しを開いた。
そこにはあのネックレスが。
キラキラと輝いている。
俺はそのネックレスを手に取った。
ネックレスを持った瞬間ー…
虹「…ぁ……」
頬に温かい液体が流れてくる。
俺、泣いてるんだ。
1度出た涙は止まらない。
止めようと必死に頑張っても、次から次へと出てくる。
お願いします…
月埜に会わせて下さい…
ネックレスを両手で持ちながら、泣きながら星が輝く夜空の下で祈った。
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