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新庄 春樹の日常ー2
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生徒会長は今他校との交流について校長と外に出ている。
だから、ほとんどの仕事は俺に回されてくるというわけだ。
「副会長、少し休憩をなされたらどうですか?」
生徒会の役員の一人に声をかけられる。
「あぁ…そうするかな」
そう言ってふと壁に掛けてある時計を見ると、作業を始めて約二時間は経っていた。
ふう、と一息つくと先ほどの役員がコーヒーの入ったカップを持ってきてくれた。
「どうぞ」
「ありがとう」
両手でそれを受け取る。
早く会長に事をまとめて生徒会の仕事をしてもらいたいものだと、奥にある空席を見る。
「あぁ、そういえば」
「なんだ?」
「二年生で、1名、編入生がいらっしゃいましたよね」
編入生?
役員がコーヒーカップを片手に思い出したように言う。
編入生などいたのか?
頭をフル回転させて考えるが、まったく覚えがない。
新学年になってまだ2週間。
まだ生徒たちのクラスなど把握できていない部分がある。
だが、新生徒会役員に選ばれた一年生で知っているとなれば、なかなか有名な奴なのだろう。
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