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雪城を起こそうー4
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これは、やばい。
こいつのペースに飲まれてしまう。
俺はこの先のことに気付き、肩を掴んでいた手で、風祭との距離をこれ以上縮めないように腕を伸ばした。
「や、やめ…風祭…、!」
「だって…、春樹、何もわかってない…」
「…っ」
ドキっと、音がなる。
じわりじわりと胸が熱くなる。
同時に顔が火照るのがわかる。
まただ…。
また、“春樹”って……。
それから、手首を掴んでいた手で肩に置いた俺の手を離し、俺の腰に手を回してきたことによって密着する体制になった。
「お、おい…風祭っ…役員、くるんじゃ…」
「そうだね…でも、そんなの関係ない。今聞きたいのは、春樹が俺の気持ち、ちゃんと理解してるのかってこと…」
ちらりと俺は部屋のドアへと目を向けるが、風祭はそれを妨げ、自分へと視線を戻させる。
「…んっ」
「わざとなの?どう思ってるの…俺のこと…」
「…っ、さ、わんなって…やめ…っ」
するりと、腰に回っていた手がシャツの中に忍んで俺の腰を上下に撫でてきた。
ひんやりと冷たい手に俺は体をビクつかせる。
それから、抵抗しようと俺は両手でその手を止める。
するとそれを見計らってか、風祭は俺の顎を引き寄せて、
「…んっ!?」
ーーーーキスをした。
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