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欠席<side 雪城>ー4
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家に帰ると、俺はすぐに制服を脱いだ。
トレーナーとジーンズを履いて軽いパーカーを羽織り、携帯と財布を持って外に再び出る。
外は心地よかった。
気温も最高にいい。
空気が澄んでて、晴天。
いつもより少し軽い足取りでコンビニへと向かった。
ヨーグルト。
ゼリー。
みかん。
パイナップル。
「………」
それらをカゴに入れながら俺は何してんだろうな、と思った。
でも、もう行動に移してしまった。
お金を払って、袋を手にぶら下げながら、俺はある目的地を目指して歩いた。
「…覚えてる」
この道も、
川も、
この木も、公園も。
誰かに教えてもらわなくたって、覚えてる。
何十回も、何百回も見てきた景色だった。
『きっとお前ならーーー』って、
声が聴こえて、
俺は向かう足を速めた。
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