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おかえりただいまいらっしゃいー1
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結局、1日潰して悶々と答えを探したが、見つからない。
そうしているうちにもう放課後だ。
考えごとでこんなに時間を潰すことなど滅多にないのに…、とため息をつきながら生徒会室へ向かう。
が、そんなことは後で考えるとして。
今は久しぶりの生徒会の仕事のことだけを考えよう。
……と、思ったが、やはりこれもこれでため息が出る。
「…みんな心の中では怒ってるかもしれない…」
そう思い始めてしまったからである。
だって、
俺は雪城のために数日生徒会に行かなかったし、この前は…あぁ。
だめだ。
嫌なことまで思い出すことになる。
とにかくこの前期が始まったばかりのこのくそ忙しい時に副会長が抜けるなんて…。
その上、会長がいない時も休んでいた…。
これはもう…役員たちは、怒りに満ちて…
「役員たちのクーデタ…」
ぞっと背筋が凍る。
足が止まる。
も、もし役員たちの不満が高まってボイコットとか…されたら俺は…、立ち直れない。
「い、いや…そんなことは……」
「あの、何してんの?」
「ひゃあ!??」
ビクっと体が震え飛び跳ねる。
声の主を振り返るとそこには、ここに来るはずのない人物が立っていた。
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