アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
戻るー3
-
生徒会室のある階まで下りると、ちょうど御子柴と見合わせた。
「よお」
「あぁ」
「…風紀委員か?」
「まぁ」
御子柴が上へ登る階段をちらりと横目で見る。
「お前ら、なんかあっただろ」
“お前ら”とは、俺とあいつを指すのだろうか。
「ら?」
「お前と、風祭だよ」
「………」
「怖いくらいお前に懐いてたあいつ、ここんとこお前と一緒にいるとこ見ねぇし」
確かに、こんなことになる以前は俺とよくいた。
クラスや委員会こそ違うが、俺の家に来たり、泊まったりする仲ではある。
んでもって学校でも俺を見つければ抱きついてくるくらいだった。
…というか、あいつの日課が俺を探すこと、ということもあるが毎日顔は合わせていた。
「まぁ、いい。前にも言ったけど話したくなったら話せ」
並んでいた御子柴は俺に歩調を合わせてくれていたのか、言い終わると俺の前を歩き生徒会室の扉を開け中に入っていった。
『はるちゃーーん!』
そんな声が脳内で流れた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 334