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好きだったー8
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『昨日テレビ見たか?』
登校すると教室はいつもよりざわついていてうるさかった。
『あー、見た見た!ホモってやつだろ??』
『まじ気持ちわりーよな』
話題は昨晩放送された番組の内容のようだった。
『なんの話?』
『昨日のテレビの話』
『ホモの話してたんだ』
ふーん?と俺はあまり興味が持てなくてそれ以上会話に入ることはないと授業の用意をしようとした。
だが、一部の調子に乗った馬鹿が言ってきた言葉のせいで俺の動きは止まった。
『あ、もしかして五十嵐と新庄、もしかしてホモじゃねーの?』
『は?』
『えっ…や、僕と春くんはそんな…」
急に話を振られて驚いたのか、マキはおどおどしながら対応している。
『まぁ、別に俺はホモじゃないけど。でも、マキ嫌いじゃないし、きっとお前なら、別にいいと思う』
『は、春くん……』
『え、お前らまじかよ』
『いいだろ〜。俺ら恋人ー』
マキの肩を抱き寄せ、そいつに見せつける。
『なんだよお前ら〜』
ケラケラ笑うそいつ。
どうやら冗談が通じたようだ。
変な噂をたてられてマキが傷つくなんて考えたくないし、絶対させない。
隣を見ると真っ赤になったマキが、ありがとう、と小さな声で俺に言った。
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