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ちんまり番外編おまけつき~初詣
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2015年が始まった。
今日はこれからハルと二人で初詣に行くんだ。
渚と怜は住んでいる所が俺達とは離れてるからか、二人で違う神社に行くんだって。
渚の事だから『ボクもハルちゃんと~!まこちゃんだけ、ずるーい!』って、大騒ぎかなと思ったけど違った。
有り難い事に、二人きりだ。
俺達の住んでいる場所は、正直寒い。
分かっている事なのにハルはいつも薄着で、プルプルしてるんだ。
それも分かっているから俺はちょっと厚着にしている。
「ハル、これ巻いて」
「いい。お前が寒いだろ」
俺が巻いていたマフラーを差し出すけど、ハルは受け取らない。
これも計算済み。
ハルは俺の事を考えてくれてる。
だけどね、ハル。
これはハルに巻いてあげるためにしてきたものだから。
「ほら。風邪引いたらいけないし」
「…」
ぐるぐる巻くと、少し顔が埋もれる。
なんかカワイイ。
萌えの意味がハル相手だと理解出来る。
「ほら。あったかいでしょ?」
「ん…」
頷いたハル。
大人しく首に巻かれたけど、憮然とした顔。
お前が巻けばいいのに。寒いだろ?そのせいで、お前が風邪引いたら…ってところかな?
勝手にハルの思考を読んでいると、突然の風が。
日本海からの吹き荒ぶ風は正直冷たくて。
俺は不本意にも「さ、寒っ!」なんて口から。
すると、俺の左腕が温かくなった。
「!!?」
声も出ない位嬉しい…!!
ハルが俺に密着しているんだから。
いつも隣同士だけど、こんなに密着することなんて!
ほらほら、見てよ!くっついてる腕が離れない~!
興奮する俺とは別に、ハルからしたら寒いからくっついているだけなんだろうけどね。
それでも嬉しい…。
嬉しさを噛み締めながら神社まで歩いた。
一通りの作法を終えて、人混みを避けていざ…!
「お賽銭、はい。ハル」
「自分で…」
「いいから、いいから」
俺は財布からお金を出して渡した。
ハルは何をお願いするのかな?
やっぱり水泳の事かな。
俺とこの先も一緒にいたいとか、お願いしてくれたら嬉しいのになぁ…。
その分、俺がお願いするゾ!
俺は、しっかりと手を叩くと心を込めてお願い事をした。
神様。どうぞハルと…あっ、この隣に居る美人でカワイイ幼馴染み七瀬遙と俺、橘真琴が恋人同士になれますように~!
図々しいかもしれないので、せめて遙が俺の事を恋愛対象として意識してくれますように…ハル、鈍いんで…。
必死の願い事に、俺は百面相。
それを見て、珍しくクスッとハルが笑って見ていたなんて…知るよしもなかった。
そのあと、おみくじを引いた。
二人で仲良く結んで、お守りを選んだ。
ハルとお揃いで買った。
お互い色を選んで、俺には緑の。ハルには青を選んであげた。
お揃いだなんて、嬉しくて嬉しくて。
どこに付けようかなぁ~?
こっそり恋愛守りを買ったのは内緒。
願い事、叶うといいなぁ~♪
◇おまけ◇
いつも真琴は俺の事ばかりで、このマフラーも…。
お前が巻けばいいのに。
俺に貸したせいで風邪をひいたら…。
俺は真琴にくっついた。
これなら少しでも温かいか?
…あったかいな…ふふっ。
☆あけましておめでとうございます。皆様にとりまして幸せいっぱいの一年となりますように☆
※デートリクエスト頂いたのにすみません!短編予定が、中編になりそうな…。もう暫く暫~く、お待ちください<(_ _*)>
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