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イベント記念『岩鳶・鮫柄 合同ランチ②』
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顔をそちらに向けてみれば、立っていたのは…。
「凛ちゃん!」
渚が嬉しそうに声を上げた。
「久し振りだな。オマエらこれから昼なのか?」
そんな凛の後ろには、どでかい男が無表情で立っている。
凛と一緒に泳ぎたいという一心で、鮫柄高校水泳部にやってきた幼い頃を共にした男だ。
常にクールな宗介だが、凛の事となると熱くなる。
「皆さん、お久し振りです」
そんな男の前で、小柄な男子が丁寧に頭を下げた。
鮫柄水泳部の凛の後輩である愛一郎だ。
「愛ちゃん、ひっさしぶり~!」
渚が元気に応えると、その横からテンションの高い男が割り込んでくる。
「ご無沙汰しておりまっす!俺も居ますよ~!」
百太郎だ。
同じく水泳部で、前部長の弟。
元気と賑やかさとバカさでは上に行くものはいないのでは?というレベル。
「あっれ~!?今日は江さんは居ないんですか~?」
そして、凛の妹で岩鳶高校水泳部マネージャーの江に片想い中なのだ。
あまりにも「江さん、江さん」と煩いので、凛に「江、江、うるせぇんだよ!!」と怒鳴られ「いい加減にしろ…」と、昔から妹の様に可愛がっていた宗介からも頭を拳でグリグリされる。
百太郎は涙目で大人しくなった。
「うわぁ…」
そんな様子に真琴は冷や汗の流れる思いで微笑んだ。
「…取り敢えず座ったら?」
真琴の言葉に、鮫柄水泳部一同は隣のテーブルに腰を下ろしたのだった。
隣に座るのか…ははっ、賑やかになりそうだな。
真琴は隣のテーブルに座ったメンバーを見て複雑な表情を浮かべた。
「うおぉぉ~沢山あるからテンション上がりますね~!!」
百太郎が取り敢えず期待を裏切らない姿を見せた。
「百ちゃん煩~い!」
渚が口を尖らせ文句を投げると、怜が慌てて肩を掴む。
「渚君!例え本当の事でも失礼ですよ!」
フォローがフォローになっていない。
「ごっめーん☆」
「分かればいいんです。さて、何にしますか?」
眼鏡を持ち上げながら、怜が笑顔でメニューを改めて渚へと差し出した。
「んっとね~?」
楽しそうなふたり。
怜…。全く渚は反省していないぞ。と、思う真琴なのだった。
そして、遙はというと。
「…」
その間真琴がメニューを持っているため見れなくて、ぼんやりとしていました。
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