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夕食を終えると、彼は風呂に入るために、脱衣場に行った。
私はそれを見送って、進まない手で握るスプーンで炒飯を口に運んでみるが、躊躇してしまう。
「っ」
突然、嘔吐感を感じて、椅子が倒れるのも構わず立ち上がり、トイレに駆け込んだ。
「う、……ぇ」
先ほど食べた炒飯が、胃液と共に口から吐き出されていく。
「は、ぁ……ふ、……うぇ」
一通り吐き出すと、空虚感が襲ってくる。
水に全て流し洗面所で口を軽くゆすいで、ふら付く足で食器を洗うために、キッチンに戻る。
彼はまだ出てきていない。
残した炒飯を生ゴミとして捨てて、食器を洗う。
脱衣場の扉が開いた音がして、リビングの彼が戻ってきた。
「コーヒー、あるか?」
「あるけど、寝れなくならない?」
「あぁ……じゃあ水でいい」
硝子のコップに水を入れて、彼の前に出す。
「じゃあ、お風呂入ってくるね」
PCを出し始めた彼に、そういってリビングから出た。
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