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手記
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私は、時々ここにいていいのか。生きていていいのか、疑問に思うことがあります。ただ呼吸をして、酸素を無駄にして。そう考えることもあるし、誰にも必要とされていないと感じるからと言うのもある。
誰にも必要とされていない。
どれだけ自分が一人なのか。
広い部屋のなかで、私だけが そこに在る。何もないのだ。誰かがいれば、何かを感じられるかもしれないと言うのに。何もない。
酷く、世界が暗く見えるのです。赤も青も。明るい蛍光色の黄色だとしても。私にとったら、ただ黒や灰色のように。
何度、自殺行為に及ぼうとしたことか。何度、死んだ自分を想像したのか。
死にたい。と、何度も考えるというのに、私にはそんな覚悟もなく、手首には血が出るだけの浅い傷口ができるだけ。何度も何度も、同じ傷に刃を当てて傷口を深くしていく。それでも、死ぬことなどない。
今度こそ、死ぬことができるかもしれない。
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