アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
side.雅斗
-
夜、苦しそうに繰り返す息が聞こえた。
ベットに目を向ければ、悠が魘されているのが分かった。
「っ、……う」
額に手を当ててみると、更に熱が上がっているようだ。
「悠、……悠」
声をかけ、手を握ってやれば、微かに表情が穏やかになる。しかし、息苦しそうに変わりはなく、ベット脇に置いておいたペットボトルに手を伸ばし、悠を軽く起こした体勢にして、口元にボトルの口を当てる。
「ん、……ふぅ」
夢うつつのせいか、水はほとんど口に入らずに、悠の顎を伝って布団を濡らす。
仕方がない。
俺はペットボトルの水を口に含み、悠の唇に重ねる。溢さないよう器用に悠の唇を舌で抉じ開けて、水を流し込んでいく。
悠も噎せることなく、なんとか喉を鳴らし飲み込んでくれた。
「ん、……も、っと」
「っ、」
まさかの2回目をねだられ、一瞬硬直したが、覚悟を決めてもう一度水を含む。
「ん、……はぁ……」
口移しを何度か繰り返せば、悠は満足したように笑い、再び眠りに落ちた。
「はぁ……」
トイレに行こう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 948