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正午を過ぎた時間。
「いってらっしゃい」
雅斗さんはスーツに着替えて、仕事に出掛けていく。
「いってきます」
ちゅ、と額にキスをして、玄関の扉は閉まった。
「……」
リビングの椅子に座って、紅茶を注ぐ。
出張は2週間。短くなることも長くなることもあるかもしれないらしい。
地方で、その間の生活は、丁度雅斗さんの兄夫婦の家が近いらしい。
2週間は、お世話になるらしい。
2週間は、この広い家で一人。正直、不安だ。
「大丈夫、かな」
不安、だけど。
「……頑張らなきゃ」
雅斗さんは頑張ってるんだ。私も、頑張らなきゃいけない。
そう、決意して、書斎に向かった。
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