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世界を見てみたい。
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人はどうして生まれてきたのだろうか。世界は少しずつ、滅びの路へと向かっていっているのに、人は一向に減りそうにない。
人が生まれる前は、様々な、今ではもう幻のような存在の生物たちが、共存していた。己の縄張りを決め、他の縄張りに気を付けながら、狩りをして本能の赴くままに、生を自分のために死に戻し、自分の生のなかに取り込んでいった。
そして、共存のバランスが崩れれば、元に戻そうと、世界は何度も零(ゼロ)に戻る。
それが、神の意思なのか、神が自然であるのか、誰も何も知らない。
しかし、時間が経って、ある生物が進化した。頭を使い、手を使い、火を起こし、知識を携えていった。
人は未だに知識を集め、世界を汚していく。
未来を予測できるはずなのに、想像できるはずなのに、一向にやめる気配はない。
ただ、自分の知識を増やし、人の上に立とうとして、世界を汚していく。
美しい世界を見てみたい。
何にも、汚されていない世界を見てみたい。
自分の足を使い、探していこうか。
この汚れていく世界の中で、変わらず美しいものがあると、信じて。
美しい世界を見に行こうか。
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