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一通り読み終えて、窓の外が真っ暗なのに気がついた。
「……」
お腹がすかない。どうしよう、1日くらい……
そう思ったところで、スマートフォンが音を鳴らした。表示が雅斗さんの名前を出している。
「もしもし」
『悠か?』
「うん」
『飯は食べたか?』
「あ、うん、食べ、ました」
『……食べてないだろ』
「う、……」
『ん?』
「ごめんなさい、食べてないです、これから食べようかなって」
なんで、分かったんだろ。
『俺も今から食べるところなんだ』
雅斗さんの声以外にも、確かに賑やかに沢山声が届いた。
「お店にいるの?」
『あぁ、歓迎会してくれてるんだ』
「そっか……」
じゃあ、女の人もいるんだ。
『安心しろ、後にも先にも悠だけだからな』
「ぁ、うん……」
なんて恥ずかしいこと言うんだろう。顔が熱くて仕方がない。
『それじゃあ、呼ばれてるから。ちゃんとご飯食べろよ』
「うん」
『おやすみ』
「おやすみなさい」
電話が切れて、夕食を食べようと立ち上がった。
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