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あまりに体を痛くて、起き上がるのがやっとだった。
雅斗さんに抱えられてリビングのソファに腰を下ろす。
「悠、食えるか?」
「うん」
代わりに雅斗さんがご飯を作ってくれて、ソファに座った私はノートにペンを走らせていた手を止めた。
トーストにスクランブルエッグが乗っているものと、温め直した昨日の残りのコンソメロールキャベツスープ。
「いただきます」
食事のあとは、雅斗さんと隣り合わせてソファで寛いで、朝食が随分と遅かったせいで、昼は食べなかった。
「雅斗さん、仕事は?」
時間もたって、水分も取ったお陰で声も多少ははっきりと出せるようになった。
「明日転勤について報告したら、3日は休暇が貰えるかな」
「そっか、じゃあ一緒に居られる」
「あぁ」
うれしい。
十日離れていた分を埋められるように、ずっとくっついていよう。
うれしくて、にやけが止まらなかった。
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