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高嶺の9
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「菊池!」
俺の大声にびくりと体を跳ねさせる菊池。
体をくるんだ布団から顔だけが少し出てこちらを見つめている
「俺!お前の護衛係になる!」
「、、、、え?」
菊池はきょとんと首を傾ける。
下がった眉毛、かわいい
「俺がお前にしたことマジで犯罪だし、なんなら警察につきだしてもいい。理性ぶっとんだ。ごめん。
だから、これからは俺がずっと菊池の側にいて他の男が近づかないようにしてやる!
もちろん俺も絶対手は出さないから!」
「…。」
無言になる菊池。
「…ダメ、か?」
こんなことじゃ償いにはならないか。
もう俺の大学生活も終わったかもしれないな
実家から上京してやっと入学したこの大学。
講義だって寝ずに、俺にしては真面目に受けてきたつもりだった
まさか男相手に理性ぶっとんで大学退学とかマジで笑える
額を床にめり込ませながら自分で白目になっていくのがわかる
その時、
「に、西くん…」
菊池が口を開いた
「それ…お願いしたい…です。」
「え?」
「西くんがホントにもうしないって言うなら!だからね!」
相変わらずハの字の眉で顔を真っ赤にしてそう言う菊池。
「も、もちろん!!」
さて、コレから先どうなることやら。
たった一人の男の護衛をする事になった俺は果たして仕事を全うできるのか…
でもそれは、また別のお話
菊池の護衛、頑張るぞー!!
END
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