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殴られるのかと思ったが、その手は優しく俺の頭の上に置かれた。
「俺の方こそ、ぼけっと突っ立っててごめんな?」
おでこ赤くなっちゃったなぁ、と言いながら、ぐりぐり撫でられる。
「あ、あのっ…」
妖、だよな…?思ったより気さくな人で驚く。もしかして、ただガタイがいいだけで、人間だったりする?髪も目も黒いし。
「おお、自己紹介してなかったな…改めまして、俺はロイ。ここの部屋に住むことになったんだ。暇があったら何時でも遊びに来てくれな?」
そう言って、ロイが指差した部屋は、俺の隣の部屋だった。なんだこの面倒見いいタラシお兄様は!!イイゾ、その調子で可愛いネコ様とにゃんにゃん…(自重)
「ここにいるって事は、もしかしてお隣さん?」
「あ、はい。1番端の部屋です!」
「ははっ何で敬語だよ?同い年なのにーって、俺、敬語使いたくなる程老けて見えるってこと?」
「いえっそんな事ないです!…あ」
「冗談だよ、そんなに焦んなって!で、お隣さん、お名前伺っても宜しいかな?」
コミュ障の俺に優しい…だと…!?
「あ、はいっ!俺は」
そういえば、ここに来て初めて自分の名前を言うな。
「ユーリっていいます。」
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