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篠ちゃんとお昼ご飯。 Ⅲ
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篠ちゃんのお昼ご飯を俺が全部食べちゃって、篠ちゃんがちょっとだけほっぺたを膨らませた。
それからぼそっと呟く。
「腹減った…………」
俺に聞こえないようにしてるみたいだけど、聞こえちゃって申し訳なくなった。
篠ちゃんがお弁当を二つ持ってきてるわけがないんだった…………。
んー、どうしよう。
まだこの後授業あるし…………。
流石にこのままは可哀想だよね。
あ、そうだ。
俺が篠ちゃんのお昼を食べたから、今日貰った柚実ちゃん先輩の作ってくれたお弁当食べてなかったんだ。
それなら。
「篠ちゃん、はいっ」
これを篠ちゃんにあげよっと。
もしかして、篠ちゃんはお弁当のおかず交換とかもしたことないのかな?
…………どうやらそれは当たりだったようで、篠ちゃんは怪訝な顔をした。
「……………………?」
「お腹空いてるんでしょ? 柚実ちゃん先輩に作ってもらったお弁当が残ってるから、これあげる」
「………………貰う」
あ、割と素直。
しかもふいって目逸らしてるし。
反応が可愛い~♪
篠ちゃんがお弁当箱を取ろうとしてきたので、ひょいっと避けた。
そのまま玉子焼を篠ちゃんの口に近付ける。
「はい、あ~ん」
「………………はっ?!」
「俺も食べさせてもらったもん。だから今度は交代」
「いやいやいやいや、無理、その方が無理!」
物凄い勢いで拒絶されました。
そこまで嫌がらなくても良いのに~。
それに、そう言われると逆にやりたくなるんだよ?
「無理じゃないの、食べるの!」
首をふるふるしてるので、口に突っ込んだ。
「ぅ……………んんっ?!」
篠ちゃんは珍しく慌ててる。
まぁ、そりゃそうか。
いきなり口に何か突っ込まれたら、びっくりするよね。
「ちょ、ゴホッ…………いきなりっ…………!」
「あんまりぐだぐだ言ってるからでしょ~」
「ケホッ…………」
「…………ごめん、ちょっとやり過ぎた」
変なとこに入ったっぽい。
ごめん、篠ちゃん…………。
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