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昼休み。……の続き。
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「それでさ、京。柚実ちゃん先輩なんか、珍しく泣きそうだったんだよ? 何かね、虫嫌いなんだって。ちょっと意外だなぁ、って思った」
「………………」
あの後、俺達はだらだらと取り留めもないことを話していた。
でも…………何かさっきから京の様子が変なんだよね。
元々京はそんな喋ってないし、ほとんど喋るのは俺で聞き役に回っちゃってるけど。
それにしても、さっきから微妙に上の空って言うか。
あれ?
よく見たら、何かちょっと目がとろんとしてる。
これって…………。
「京?」
「ん……………………?」
ぼんやりと視線だけをこっちに向けてくる。
「もしかして、眠たいの?」
「ぅ…………ん………………」
かくん。
頷いた拍子に、こっちに倒れてきた。
相当眠かったんだね…………。
「け~い? 今寝ちゃったら午後の授業出られないよ?」
「……………………………」
反応無し。
駄目だね、これはもう。
どうやらそのまま寝ちゃったみたいで、全然反応が無い。
昨日ちゃんと寝られてないのかな?
「どうしよう…………」
京を保健室に連れて行って寝かしとくってのもあるけど、俺じゃ連れて行けないし。
でも、京を置いていくのも何かなぁ。
そんな事をぼんやり考えていると、予鈴が鳴った。
……うん、もう授業は諦めよう。
とりあえず、京をどうにかしないと。
今は俺の肩に頭が乗ってるけど、俺と京じゃ身長差があるから首筋痛くなるよね……………。
えっと、じゃあこうやって。
ん?
え?
あれ?
違う、こうじゃなくて、もう、京おっきいから動かしにくい。
…………俺ももっとおっきかったら良かったのになぁ。
んしょっと。
うん、多分こんな感じ。
膝枕みたいな感じで、京を寝かしとくことにした。
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