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昼休み。……の続き。 Ⅱ
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俺、初めて授業サボったなぁ。
先生に怒られるかな?
担任の道山先生、通称みっちゃんは小言言い出すと長いんだよね…………。
今日、帰れるかな?
…………流石にそれは大袈裟だね。
いくらみっちゃんでも、家には帰してくれる、はず!
それにしても、京よく寝てるなぁ。
ほんとに昨日寝てないの?
昨日何かあったのかな…………。
京って、綺麗な顔してる。
普段はあんまりよく見てなかったけど、女子が騒いでるのは知ってた。
でも、今ならあれだけ騒いでたのも分かる。
だって、ほんと綺麗だもん。
程良く筋肉質で引き締まった腕とか、通った鼻筋とか、奥二重の切れ長の目とか、それを縁取る長い睫毛とか。
後、今気付いたけど髪の毛すっごくふわふわしてる。
いつまでも触ってたいな、なんて思う位に。
癖っ毛じゃないけど、柔らかくて、すぐ型が付いちゃいそう。
あんまり触り心地が良かったから、しばらくの間くしゃくしゃと撫でていた。
「んん…………ぅ」
京が唸った。
起きちゃったかな?
「ん~……………………」
大丈夫みたい。
良かった、起こしちゃわなくて。
すっごく気持ちよさそうに寝てるし、起こしたら悪いもんね。
…………それにしても、無防備に寝てるなぁ。
まぁ、それだけ俺を信頼してくれてるのかも知れないけどさ。
他の子が見たらびっくりするだろうな。
だって、常に学年トップで美形、おまけに無口と三拍子揃った天才が、俺なんかの膝の上ですぅすぅ寝息立ててるんだもん。
時々聞き取れないくらいの声で寝言呟いてるし。
案外、子供っぽい顔で寝るんだ。
そりゃまぁ、顔は綺麗だけど、そういう事じゃなくて。
いつもみたいに無表情だけど、今のそれは本当に安心できてる顔で。
そんな事を考えると、学年トップってのも随分重荷なんだな、なんて思った。
「ん……………………?」
「京? 起きた?」
「ぅ…………」
目は開いてるみたいだけど、焦点合ってないよ?
寝ぼけてんのかな…………。
「ん…………」
ふにゅ。
……………………………………………………え?!
え?!
え?!
え?!
何今の?!
いいいい今、京がこっち見て、目ぇ合わせたら急に顔近くなって、それで何かふにゅって感触がくく唇に!!!
今のって、もしかしてもしかしてもしかしなくても…………キス?
は?!
え?!
パニクってる俺を京が不思議そうにぼんやり眺めてる。
って、パニクるに決まってるでしょ!
頭ぐるぐるしてきた…………。
しばらく俺を見てた京は、ふわぁっ、とちっちゃな欠伸をして、俺と目を合わせてにこっ、て笑った。
うぅ、イケメン…………しかも欠伸可愛い!
そのままこてっ、て俺の膝に頭を落として……………………もっかい寝た。
何だったの?!
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