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昼休み。……の続き。 Ⅲ
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京はもっかい寝ちゃったのに、何かすごく気まずい。
キスなんてしたの初めてで、しかもついさっきのことで。
あの温かくて、独特の柔らかさがあって、そんな感触がフラッシュバックして仕方ない。
そんな事ぐるぐる考えてる事にちょっと自己嫌悪。
でも忘れちゃえなくて、顔がずっと熱い。
これ、京がほんとに起きちゃったらどういう反応すれば良いの?
「ぅん……………………」
「!」
京がぴく、と身じろいで、俺が大袈裟な程にびっくりする。
うわわ、緊張しすぎ。
絶対不自然だよ!
俺が京のせいで一人悶々としているとも知らずに、京は俺の膝の上で幸せそうに寝ていた。
…………どれくらい一人で悩んでたかな?
かなり時間が経ってることは確か。
「ん………………? あ、え? …………?!」
あ、ぅわ、起きちゃった。
どうしよう!
京はしばらくぼんやり目をこすっていたけど、俺と目が合って三秒位するといきなり飛び起きた。
そのまま後ろに下がろうとして、柵に思いっきりぶつかってる。
「し、ししし修?! 何で膝………………」
「けっ、京が寝ちゃうからでしょ!」
「え? あ、そうか……………………」
何か一人で納得してるし。
こっちは色々大変だったんだよ?
主に精神的に。
「京、何でさっきあんなの…………」
「? ………………何のことだ?」
「何のこと、って………………覚えてないの?」
こっくり。
頷かれた。
じゃあ何なの、寝ぼけてたの?!
思わず脱力してしまう。
「修?」
不審に思ったのか、京が顔を覗き込んできた。
「~~~~~~~っ?!」
うわっ、近い近い近い近い近い!
無理これ、さっきの後じゃ余計にだけど心臓に悪いっ!!!
「? …………顔が赤いが熱でもあるのか?」
京のせいだっ!
そう言おうとして、言えなかった。
言葉が出て来ない。
「???」
「~~~っ、何でもない! 京の馬鹿っ!」
居たたまれなくなって、そう叫んでその場から逃げた。
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