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[間奏] 京の逡巡。 Ⅱ
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昨日、一人に戻りたくないと思う自分に気が付いてしまった。
だが、そんな甘えは今更許される物ではないはずだ。
もっと、強くならねば。
必然的に一人でいる事を選ばなければならない程に、強く。
そうすれば、こんな事を考える事も無くなるだろうから。
少し寝不足の頭で考え事をしながら教室に入ると、後ろの方で修が誰かと話しているのが見えた。
…………誰だ、あれは。
随分、親しげで。
何だか、もやっとした物がやけに重く心に残る。
俺は、いままでこんな風ではなかったのに。
誰とも関わらず、一人でただ淡々と生きていたのに。
…………俺が、俺でなくなっていくようだ。
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