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修の恋愛事情。 Ⅷ
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ぼんやり目を開けると、京の顔が見えた。
う~、寝起きにこれは心臓に悪いよ。
心拍数が大変なことになってるじゃんか!
「起きたか?」
「うん……あれ、京、顔赤いよ? 風邪伝染った?」
京のほっぺに手を伸ばすと、京がびくっと体をこわばらせた。
「?」
「あ、い、いや……」
「ほんとに大丈夫?」
「ぅ……こ、これは修のせいで……修が寝言であんな事呟くから…………」
「『あんな事』? 何?」
ぼそぼそ呟いている京に尋ねると、余計に固まってしまった。
「い、いや、何でも」
「何かあるんでしょ。教えてよ」
問い詰めると、ふるふると首を振る。
可愛い。
「俺が何言ったの?」
「……………き、と」
「え?」
「だ、だから……………好き、と…………」
「~~~~~~~~~っ?!」
嘘?!
俺、そんな事言ったの?!
うわあぁぁぁぁっ?!
ど、どうしよ……。
ふと京を見ると、きゅ、と唇を噛んで目を伏せていた。
…………もう、言っちゃおうかな。
何かちょっと開き直った感じ。
「えっと、京?」
見上げると、恐る恐る目を合わせてくる。
「っ、その…………好き、だよ」
言っちゃってから、自分が息を止めていたことに気付く。
思ったより、緊張してたみたい。
「…………………………だ」
京が、ぼそっと何か言った。
うぅ~、あんまり聞きたくないな。
怖いもん。
でも、ちゃんと聞かなきゃ、駄目、だよね?
「何?」
尋ねると、顔を真っ赤にする。
すぅ、と息を吸うと、俺の耳元に顔を寄せてきた。
「好き、だ」
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