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走りました
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駄目だ、やばい。
怖くなってきた。
頭が痛い。女の視線は俺の方に向いている
小さい話し声が聞こえる
「あの人誰?」
「このイケメンの知り合い?」
「うわぁ、残念じゃん」
「ここは空気読んで帰ってほしいよね?」
「お前なんかお呼びじゃないってのw」
必要されてない。俺は邪魔な人間なんだ。
駄目だ ここにいちゃ
俺なんかがここにいちゃ
俺のせいで佐藤君に迷惑がかかる
けど、それよりも
俺が 怖いだけかもしれない
「ちょ、ちょっと用事思い出したわ… 俺帰るよ」
「ちょっ、先輩!?」
「ごめん、ごめん、女の子たちと遊びに行ってやれ、な。」
俺は走った
早く家に帰りたい
1人になりたい
誰の顔も見たくない
誰の声も聞きたくない
俺を不安にさせるだけだ
涙が出てくる 止まらない。
こういう時のために泣けるアニメでも見て
涙の止め方勉強すべきだったな
佐藤君、今頃あの女の子達と遊びに行ったのかな
まぁそりゃそうか
逃げ出すような自分勝手な奴よりも
自分を必要としてくれる可愛い子の方がいいもんな
俺は逃げるときあいつの顔すら見れなかった
どんな表情をしてたんだろう
焦ってたのかな
ちょっと喜んでたのかな
気になるな
けど 俺には関係ない
もう嫌われちゃったかな
明日もう1回謝ろう
「はぁ……俺かっこわり」
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