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俺以外にしないでほしい
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俺以外に笑うなよ。
俺以外と仲良くするなよ。
俺以外と話すなよ。
俺以外に触るなよ。
俺以外に触られるなよ。
俺以外と遊ぶなよ。
俺だけといろよ。
俺から離れるなよ。
俺だけを見ろよ。
俺だけと話せよ。
そんなこと 言えるわけがない。
佐藤くんは俺の恋人だが
俺の所有物ではない。
俺の部下ではない。
俺の為のロボットでも執事でも何でもない。
なのにそんな命令をするのは我が儘だ。
そんな嫉妬するだけ無駄だ。
引かれるだけだ
それに 何か理由があるかもしれない。
毎度の天然でもしかしたら「先輩も一緒に来ますよね?」とか言うかもしれない。
電話をかけた。
『もしもし?』
「さ、佐藤くん」
『あ、先輩!どうしたんですか?』
「きょ、今日ってさ、暇?」
『今日?すいません…ちょっと用が入ってて………』
「わかった。じゃぁ切るわ」
『え?先輩?どうし』
佐藤くんがまだ何か言っていたが電話を切った。
俺はもともと一人だったんだから
昼飯を一人で食うのだって平気だ。
放課後一人で帰るのだって平気だ。
家に帰って一人で過ごすのだって平気だ。
なのに 何で
「……ふっ、ぅう、くっ」
涙が出るんだろう
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