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弱いです
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「佐藤くん…好き」
そう言って枕に抱きついても
抱き返してくれる訳じゃない。
返事をしてくれる訳じゃない。
返事がない。只の枕のようだ。
佐藤くんと俺はもう恋人じゃないから。
俺が学校を休もうが
怪我をしようが
泣こうが喚こうが
いじめられようが
佐藤くんには何一つ関係ないのだ。
きっと可愛くて素直で胸がでかくい、新しい彼女を作るのだろう。もしかしたら彼氏を作ってたり。
「佐藤くん…佐藤くん佐藤くん!!何で、俺の約束断ったんだよぉ…何でリア充軍団と一緒にいたんだよ、俺が飽きたのかよっ、好きじゃなくなったのかよ
『ピーンポーン』
嫌だ。今は誰とも会いたくねーんだよこのKY野郎!!誰か知らねーけど。
布団の中に潜り込む。
『ピーンポーン』
「…………」
『ピーンポーンピーンポーン』
「っ……………」
『ピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーン』
「しつけぇぇぇぇ!!」
何だよしつけぇなこいつ!!何回押すんだよ家に誰もいないって思わねぇのかよほんとによ
「はいはい!?何です…かっ……」
「先輩!!」
『ガチャ』
ナイス俺の反射神経。
俺はすぐにドアを閉めました。
『先輩っ!!開けてください!』
「嫌だ。帰ってください。」
『話すだけ!!話すだけでいいんです!!』
「駄目です。話すことなんてありません。佐藤くん佐藤くんお帰りください」
『お、ねがいします…!!
おねがいします!!』
駄目だ。俺は佐藤くんの押しに弱い
「は、話すだけだからなっ…」
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