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何て言えばいいんでしょう
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「…………………………」
沈黙が続く。
何がしたいんだろう。
俺も佐藤くんも。
『~♪』
覚えてる。このかっこいい音楽は佐藤くんの着信音だ。
「あ、ちょっとすいません」
佐藤くんが電話に出る。
相手は誰なのか、そんなの俺が知る必要はない。
悲しい。辛い。泣きたい。
「先輩…やっぱ、俺後でまた来ます… 今日はこれで…すいません。」
「え?」
佐藤くんは席を立つ。
何で急に。この空気に耐えられなくなったのか?
気まずいのか?俺と一緒にいたくないのか?電話の相手に遊びに、デートに誘われたのか?
いずれにしても 俺から佐藤くんが離れていくのは事実だ。
止めないと。謝らないと。
もう一回、好きって言えば、元に戻れるかも。
けど、どうやって?
答えが出る前に 俺は佐藤くんの腕をつかんでいた。
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