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朝、めざまし時計が鳴ったわけでもなく目が覚めた。
時刻は9時ちょっと過ぎ。
いつもなら、会社にはもう着いてる時間だ。
もさっと毛布が動いて隣を見る
あれ、憂心が居る…
毎朝、大抵オレが起きる頃にはもう布団には居なくて、朝ごはんだの弁当だのを作ってくれている。
あ、オレが休みだって言ったからかな?
そういえば、寝顔を見たのは初めて弁当を作ってくれた日以来だ。
あの時はそんなに時間があったわけでもなかったからちゃんと見られなかったけど、今日は暇だし、この顔を1日中見てられる。
やっぱ整ってんなあ…
目も綺麗な二重で、鼻も通ってて、唇もぷっくりと潤ってて…
純日本人でこんなに秀麗な男なんかいるのか…?
オレ、なんか恥ずかしいこと考えてない?
憂心との顔の距離は約10cm程で、身体に至っては0cm。
いつもこんなに密着して寝てたのか…そりゃ、あったかいわけだ。
…自分から一緒に寝ようって言ったんだっけ。
あれって、今考えてみると羞恥にも程がある。あの時は憂心の警戒心を解くのに必死で、これからどうなるかだとか、全然、これっぽっちも考えてなかった。
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