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飼い主の、熱。
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「冬人さん…?」
「あ…憂心…おかえり…」
「ただいま…冷やすものとか持ってきたので、少しだけ頭上げてもらっても大丈夫ですか?」
「ん…」
熱があると自覚したからか、急に苦しくなってきた。
「さっきより熱いですね」
「うん…なんか、つらい…」
「今日は、ここに泊まりましょう」
「え…?」
「冬人さん明日もお休みでしょう?」
「まあ…そうだけど」
「じゃあ、大丈夫ですね」
「でも憂心は…?」
「おれは大丈夫ですから…」
そう言ってオレの頭を優しく撫でる
「はっ、なんて顔してんだ」
たかが熱を出しただけなのに、憂心の方が辛そうな顔をしていた
「熱…おれに、うつしますか?」
「は?……んっ」
質問を理解する時にはもう、視界には憂心の顔しか写っていなかった
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