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☆本当の答え
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俺の質問に顔を歪ませてピタッと動きが止まる蓮。
俺は流れていた涙を服で拭った。ずっと鼻水をすする。
蓮はじっと俺を見て黙ったままだ。
そんな蓮に追い討ちを掛けるように もう一度
「…昨日はどこに……いたの?」
しっかりと蓮の目を見て問いかける。
すると蓮は気まずそうに俺から目をそらした。
「………蓮…答えて……答えてよ……」
あぁ…泣きそうだ。でも、ここで泣いたらいけない。グッとこらえる。
それでも蓮は黙ったままだった。俺はじっと蓮を見つめた。
すると、ふと見た蓮の首元には……俺がつけたものじゃない赤く濃い跡がついていた……
キスマークだ……。いくら無知な俺でも それくらいはわかる。
………ふつふつと怒りと悲しみがましていく
「~~~~~~っ…蓮!!!!!」
今までにない大声で叫んだ。
すると蓮はビックリした顔でやっと俺の目を見た。
俺はバッと蓮の首元のシャツをまくる
「………蓮……これは何…?
このキスマーク…誰につけてもらったの……?」
声が震えていたのが自分でもわかる。……情けない…。
でも1度口を開いてしまっては、もう止まらなかった。震える声でも しっかりと伝える。
「昨日は何の日だったか分かる……?
俺がどんな気持ちで寝ないでいたのか分かる……?
浮気してるって分かってるのに、知らないふりして蓮を待っている俺の気持ちが……
蓮に……蓮に分かる……!!??」
泣き叫んだ。あとから止まらない涙と言葉と叫び。
俺は蓮に買ったプレゼントを蓮に投げつけた。
「蓮が……蓮が欲しいって言ってたピアス…ぐすっ。
見つけたから…ひっく…1年の…記念日に…プレゼントに…
買って…きた…のに……ぐすっ。
蓮は、なんで…なんで……
なんで帰ってこないで他の誰かといるんだよおおおおお!!!!!!」
それでも蓮は黙ったまま。
「蓮!!蓮…!!れ……ん……!
なんとか…なんとか言えよ!!
昨日は……記念日だったんだぞ……ぐすっ。
楽しく…過ごす予定…ひっく…だったのにぃ……」
泣き叫ぶ。止まらない。不満も気持ちも涙も。
どん…どん…と蓮の胸板を叩く。
「れぇん……ぐすっ。んっ。
何やってんだよぉ……」
どん…どん…蓮の胸板を何回も…何回も…叩く。
するとパシッ。腕を掴まれた。
「…………」
俺の腕を掴んだまま何も話さない蓮
俺は腕を掴まれたまま床を見ていた
そっと蓮の顔を見たら蓮は今にも泣きそうな顔をしていた。
蓮がそんな顔するから…俺が…泣かせたみたいじゃないか…
泣きたいのは……こっちなんだぞ……
涙を服でゴシゴシと拭う。すこし力強くこすったため目が少しヒリヒリする。
蓮は、きっと赤くなったであろう俺の目を…涙で濡れた頬を…叫んでカサカサになった唇を……優しく…そっと……撫でた。
「…れ……ん……」
その優しい手つきに…またポロっと涙が溢れる。そして求めるように蓮の名を呼ぶ。
その涙を見て蓮は また顔を歪ませて、
「…明……ごめん……」
俺に小さい小さい声で…謝った……。
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