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☆嫌な場所①
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「早く行こうぜー!早くしねぇと先生に見つかっちまうからなー」
そう言いながら俺をズルズルと引いていく和也。
「和也…俺……授業の単位が………
だからサボるなら1人で……」
そう言った俺に和也が
「はぁぁぁぁ!?ぼっち飯とか そんな寂しいことさせんなよ!!!」
と俺に訴えてきた。
「じゃあ授業うけようよー…」
「無理、腹へってるもん。俺」
この会話も もう何回目か………
和也は俺より力強いしで……抵抗なんかできるわけなく……
もう諦めるしかなかった。
さらば、俺の単位………
そんなことを思いながら また和也にズルズルズルズルと引きずられる
すると、いきなり和也の足がピタッと止まった。
和也は満面の笑みで 俺を見て
「俺、この前ここ見つけてさぁー!
他の空き教室には無いんだけど この空き教室にはドアにカーテンが付いてて外から見えねぇし、職員室からめっちゃ離れてるから良いサボり場だと思ったんだー!」
と得意げに話した。
そんなんいつ見つけてるんだよ……
そんなことを思って和也が言ってる空き教室を見たとき………
心臓が止まりそうになった。
その空き教室は……
俺が この学校で一番嫌いな場所。
俺が………入学式に先輩に犯された……
あの空き教室だった……。
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